ご注文から作品が出来上がるまでの流れ
1.資料の用意
作成したいと思うものの、写真または本人のデータをとります。
2.粘土原型製作
粘土彫刻の作家さんに依頼して、資料写真から粘土原型を製作します。
3.石膏原型製作
粘土原型のままでは、柔らかく、鋳物の型を作製出来ないので、粘土原型から、石膏原型を製作します。
4.型取り
3.で作成した石膏原型を、鋳物用の特殊な砂を用いて、品物の表面を写し取って行きます。
この砂は、炭酸ガスで固まる性質があるため、原型の周りを全て抜け勾配にするため小さな「寄せ型」を数十個~数百個、作製し、最終的には型がすべて砂で覆われます。
※ご本人で原型作成をされる方は、ここからの依頼となります。
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当社のメインをお仕事、いかに原型に忠実に鋳物を作製させるかが、腕の見せ所。
原型に砂を押し付け、指紋の様な凹凸でさえ写し撮って行きます。
又、割型の個数が増えれば増えるほど、バリが出たり、型のずれが生じるため、いかに割がたの数を減らすかも、大切です。
5. 中子入れ
4.で作成された品物面に製品の厚さ分の粘土を貼りつけて行きます。
粘土を張り付けたのち、砂を残りの空洞部分へ詰め込みます。
上型と下型を合わせると中の空洞部分が埋まった砂型が作成され、最後に貼った粘土を取ると、上型、下型、中子型の間に空間が出来ます。
この空間に湯「溶けた銅」を流し込む事によって品物が作成されます。
6.鋳込み
4.で作成した砂型に約1200度の溶けた銅を流し込みます。
品物の「厚み」や」「大きさ」などによって適した温度は違うので、職人の感に頼り湯「溶けた銅」の色で温度を見極めます。
7.仕上げ
数十個から数百個の型の間に出来たバリを丁寧に削り、バリの削り後がわからないほど、元の原型に忠実に仕上げます。
9.設置・完成
ここまでの流れを全て終え、品物の完成となります。
ここまでにかかる日数は、大きさによって変わりますが、
1.からの場合2か月~半年ほど。
4.からの場合1か月~3か月ほど。
となります。